遥かなる家路――2005夏新潟帰省記録――

乗車636.4キロ

南小谷16:14→糸魚川17:09(大糸線 431D キハ52-115単行 ワンマン)

先ほど信濃大町からの電車が到着したホームの向かい側から糸魚川行きの列車は発着する。ここからしばらくは 久しぶりに、だいたい8時間ぶりにJR西日本の路線。今回の旅程では唯一の非電化区間、気動車の乗車。

乗車口とホームにかかれたところに荷物を置きしばらくホームの上を歩いてみる。さっきのE127が新潟地区のE127と どのへんが違うか眺めてみた。とりあえず目に付くのは、ライトボックスの形状が違うこと。パンタグラフは100番 代がシングルアーム。行先表示装置が幕でなくLEDといったところでしょうか。

乗車口の列に戻ってしばらくすると列車到着の案内が放送された。糸魚川方を見れば思いのほか速いスピードで単行の 気動車がトコトコと駆けてくる。
なんだかずいぶん元気なんですね。この気動車は。もう少しくたびれつつ走っているものと思っていただけに意外。
プレートを見れば新潟鉄工所 昭和40年と。40年経過ですか。ずいぶんと元気で。

西のあんまり収益の上がらない非電化区間てキハ120が走っているイメージだったんですが、これほどレトロな車 が走っているとは。

えぇ、キハ52です。JR東日本新潟支社管内にも何両かは在籍してますが、この本来のというべきかの塗装された車両 は初めてです。糸魚川地域鉄道部がものすごい勢いでアピールしている大糸線の主役車両です。
とはいえワンマン改造されているのですが。扉が乗務員室からそれなりの距離があるもんであんまりワンマン向きでは ないと思うのですが。ちなみに、ドアは手動です。ドアノブのようなものをつかみがらがらとあけます。いまどきの 車両じゃ絶対にない仕様です。

南小谷から進行方向左側に姫川のすぐそばを列車は走って行く。
いや、「列」車っていっても単行ですが。

中土、北小谷と過ぎて気がつけば新潟県内に。とはいえこの先がかなり長いのですけれども。 このあたり、10年前の土石流災害で不通となった区間。復旧工事の最中にも再び土石流災害が発生して数名の犠牲者が 出たと記憶している。
この大糸線も復旧まで2年の歳月がかかっている。

しばらく走って行くと姫川から少し離れていく。大きく右にカーブを切り糸魚川に入線。
途中の乗降は数えるほどしかなく、南小谷からの乗客をそのまま糸魚川に連れてきてくれた。

糸魚川17:14→直江津17:50(北陸本線 549M 419系たぶん3連)

レンガ造りの機関庫をしばし眺めてから跨線橋をわたる そこに待ち構えていた直江津行きの普通電車は久しぶりにあった、米原以来の食パン。

さすがにもともとは寝台特急に使われていたという車だけあって天井が高いこと高いこと。ボックスの幅もかなり 広くなっていまして。扉が前後2箇所の折り戸でなければもう少し活躍できていたような気がしなくも無い。
ところで、ボックスシートをいじくりまわせば、勝手に寝台セットってできるんですかね。 いや、やろうとは思いませんが。

乗客の数は今までが異常に混んでいたのか、ずいぶんと空いているように感じる。というか、実際に空いていた わけで。 青海は発車ベルが設置してある駅だったと、乗っている最中に思い出した。車掌扱いのベルなんで実際に使っている のかと思って聞いていると、普通になってました。やっぱりあるものは使うんだ。

直江津に定着。17:47着の信越線高田方面からの列車が少し遅れてくれれば17:49発の長岡行きにギリギリで接続 出来るんですがさすがにそんなに上手いこと行くわけはなく。長時間の乗換待ち。まぁ、当初の予定の通り なんですが。

直江津19:06→長岡20:33(信越本線 1351M 115系2連 S3編成)

ずいぶんと待ち時間があるものだからとりあえず、駅舎の外に出てみた。

駅舎外観をここで2点。この駅は客船の 飛鳥をモチーフにしているらしいです。確かに窓丸いし・・・、それ以外はよくわからんのだけれども。

もしかして駅裏のほうのモニュメント、とがってるやつ(右側の写真)は船首でもイメージしてんのか
いや、もしかしてじゃなくって、そうなんでしょうけども

ここからは再びJR東日本
もうこのあたりでは、見慣れたとかそういうレベルではないほど見慣れた電車になってくる。本当にもう 見飽きたレベルでないほど見飽きた電車。

このあたりは柏崎にかけて海のすぐそばを走るので、日中はとても窓から見える景色がいいんですが もう19時過ぎなんで真っ暗でそういう楽しみもありません。

ところで、行ってみよう!新潟キャンペーンって何ですか?

長岡20:53→新潟22:08(信越本線 461M 115系3連 N16編成)

長岡駅に着くと、上越新幹線の誘惑。上手いことダイヤが合えばあと30分もあれば新潟につく。しかし今回はよくわからん こだわりのために、18きっぷを完遂しようと在来線のホームで新潟行きの電車を待つ。

宮内方から115系の3連が入線。またまた例によって見飽きたとか言う以上に見飽きた115の3連。なんだか新潟の電車は 115しかないのかと思ってしまうほどバリエーションが無い。
(でも実際他の近郊車はE127しかない)

車内はボックスシートに1人か2人、ロングシート部にまばらに座るぐらいの乗車。車外はもう真っ暗。いや、もう 21時となれば当たり前ですけれども。

途中でぽつぽつと乗客が入れ替わりながら新潟へ。上沼垂の信号所を超えて、新潟に定着。

新潟22:16→大形22:25(白新線 951M 115系6連 N21+N28編成)

実家に電話し大形駅に22:20分過ぎに着くことを連絡し列車に乗り込む。

新潟まつりの期間中だからでしょうか、 それともただ単に村上まで行く最終の1本前だからか、それなりに混んでました。

大形駅には定着

そんなわけで終盤かなり端折りましたが、実家に。乗車したのは営業キロ換算で636.4キロ。 アホや。