酒田16:11→新潟18:31(羽越・白新線 8872M 快速きらきらうえつ 485系4連)
ずいぶんとまた待ち時間があるもので、改札外へ。とりあえずやることが無いので駅の近所をぶらぶら
と歩くことにする。
駅前の商店街をすこし行くと右手の路地の少し向こうにダイエーが見えた。とりあえず地元の息吹を感じるには
スーパーが最適かしらというよくわからないことが頭に浮かんで、路地を進んで行く。
過去に1回か2回酒田には行った事があるのだけども、さほどよくは覚えていない。なんだか街のいたるところに
円筒形のポストがたくさん立っていて驚いたことがかすかに記憶に残ってる。
1日の間であれだけ現役の円筒形ポスト数多く見たのは初めて。
あとで地図を見て確認したのだけども、私がその当時歩いたところは新井田川のあたりらしい。
さてダイエー。近々この店舗は閉店。営業をやめるようで何だかものすごく寂しい空気が漂っていた。うーん
ちょっと行先間違った予感が。でもとりあえず、ぐるっと回ってみることにする。
食料品売り場。オランダせんべいってナンデスカ。そう思いながら。(けっこう有名なものらしい)ふと上を見れば
こんなのが。
かりんとう。そんなに庄内ではかりんとうが売れるのか。ここまでかりんとうをおしているのは初めて見たよ。
もうじきこれが見られなくなるのだろうが。
駅に戻り構内のおみやげやさんをちょろっと眺める。いや、何にも買っていないのですが。
そんなときに改札が始まった旨の構内放送。
大都市圏で生まれ育った人にとっては、意味がわからないでしょうか。大都市圏と比べれば列車の本数なんてごくわずか 常に改札口に係員を立たせておくのももったいない。それゆえ、列車が入線する何分か前からに限り改札口を 開けるのです。
そういう時間帯以外に改札内にいると何故かすごい怒られたりするらしいのでご注意ください。
先ほどまで留置線にいたきらきらうえつが3番線に入線。車両は485系の改造車両。確かに運転台を見れば485の面影が。
運転台のすぐ後ろにはパノラマキャビン…じゃないや展望ラウンジが。お子達と鉄分多めな方がずいぶんと喜びそう。
車両は485系をハイデッカー化。たしかに普段よりも若干高い位置から景色が見える。そのため、各車両のドアから
客室にかけてはスロープが設置されている。
この列車は快速ではあるけど、車掌は優等列車用の制服を身に着けていた。まぁ、九州でこんなのが走っていたらまず 間違いなく特急でしょうがね。
酒田の駅を定刻に発車。夏休みの末期の平日ということで、かなりガラガラの車内。ついさっき来た線路の上を余目まで さかのぼる。いちばん前の車両にいるだけあって、前面展望はとてもよい。
奥の細道最上川ラインの玄関口 余目
きらきらうえつは停車駅ごとにキャッチフレーズがあるようで。さすがに盆と正月だけ異常に混む特急いなほではこんな
放送は無いのだろうな。普通に「余目に到着です 陸羽西線はお乗換えです お出口は右側です」みたいなことしか
いわなんだろうけども。
さてさて、ひさびさの羽越本線。まだしばらくは庄内平野の田んぼの中を列車は進んで行きます。日は西に傾きつつ あるもののまだまだ高い場所にある。ずいぶんと日差しがきつい。やや茜色に染まりかけている日のせいか、稲も 若干黄金色に見える。
古き街並みと異国情緒あふれる庄内の中心地 鶴岡
徳川四天王酒井公の治めた庄内藩14万石の城下町鶴岡。庄内の中心地…間違いではないのだろうけども、酒田の立場は。
そう思わずにはいられない。庄内地方の主導権争いで鶴岡vs酒田なんていうのが繰り広げられているのだろうか。そして
それを横目に眺める山形。そしてその山形を虎視眈々と狙っている米沢…なんてことはなかろうけども。
山形県のことはよくわからんから、多分に間違いを含んでいることでしょう、えぇ。
鶴岡でわりとお客さんを乗っけて発車。
鶴岡を発ち、まだしばらくは両手に田んぼ。羽前大山から複線区間に入る。羽前水沢をすぎたあたりからトンネルが
出てくる。少々長いトンネルを抜け三瀬。その駅を越えるとまたトンネル。このあたりから下り線と上り線がずいぶん
と違う経路を通ることになる。
小波渡を通過するとき少しの間だが日本海が顔を出す。いよいよ海のそばに出てきたようだ。
しかしながらずいぶんと険しい岩山をくりぬいて走っている路線である。しばらく長いトンネル区間が続く。
五十川を通過し、トンネルを抜けるとしばらくは海のそばを走り続ける。
太陽の光が海に反射してかなりまぶしい。
いやしの湯どころ あつみ温泉
しばらく海岸線に沿って走ってきたが再びトンネルが迫り、窓の外は真っ暗になる。そのトンネルを抜けたところに
あつみ温泉駅がある。なにげに業務委託駅らしい。温泉とは名乗っていても、実際は駅から温海川をさかのぼり2キロ
弱のところに温泉地があるそうだ。少しはなれたところにきらきらと輝く海が見える。
これからしばらくは、海とトンネルが繰り返しくりかえしやってくる。8月の下旬、まだこの時間では濃いオレンジ色とは
なっていない。なかなか強烈な反射光が海からやってくる。鼠ヶ関のあたりではずいぶんとまちの近くを走って行く。
港には小さな船がたくさんととまっていた。
鼠ヶ関を越えるといよいよ新潟に入る。
集落の趣と杉林がすばらしい 府屋
感想やんか。すばらしいって。いよいよ新潟県内にはいり最初の駅。山北町の中心地。そんなにすばらしいものなのか。
じっさい通過することはあっても下車してまじまじと街の中をぶらついたことが無いものだからよくわからない。そう
遠くないうちに機会を作って県北をふらふらしてみたい。冬場は勘弁だけども。
府屋に続いて
出羽街道芭蕉の道 勝木
どうでもよいですが、わたし勝木が上手く発音できません。
海沿いを列車はかける。新潟県人にとっては何度も聞いたことがある笹川流れのあたりに列車は差し掛かっている。この
列車のハイライト区間なのだろうが、いかんせんまだ日が少し高い。夕日を楽しむことができればよりいいのだろうが
こればっかりは。
名勝笹川流れと自然美豊かな 桑川
そのとおり、笹川流れの観光の拠点になろう桑川。ここの港から笹川流れの遊覧船が出ている。このあたり民宿が散見
される。
これ下り線だったらほんとうに海のそばを走ってるんだろうなぁと想像しながら長いトンネル。そのトンネルを抜けると
三面川に架かる橋を渡る。このあたりで車内放送が入る。交流電源から直流電源へと切り替える旨の放送だった。
非常灯に切り替わり車内が少し暗くなる。
直流電源に切り替わったところで村上到着の放送が流れる。
瀬波温泉の玄関口 村上
個人的には城下町とか、鮭の町といったイメージが強い村上。村上大祭の時期とかお雛様の時期なんかはもっとPR
してもよいと思うのだけども。こういう売り出し方が新潟人は下手なのかもしれない。
これから坂町、中条と特急は停車する駅を通過する。快速なのに。とりあえず新発田までは時間があるしこれから先は
田んぼの真ん中を走って行くだけなので、ラウンジカーへ向かいお茶にする。
こういうところでこそ村上茶を使ったら良いのにと思う。ティーバッグを使っていたのでなんとなくそう思った。
わざわざ沿線観光のために着地型ダイヤ組んどいて、沿線の名産を使わないのはなんだかもったいない。
普通は特急がとまらない勝木や桑川に止まったのに(快速だし)坂町や中条にとまらないのがなんとも。 坂町や中条にもなにかしらあるだろうに。全席指定にせよ特急より速い快速て、かなりすごい設定だわ。
そういえば特急格下げの快速くびき野とか、新潟にはけっこう強力な快速が走ってますね。
あやめのふるさと 新発田
お茶をおいしくいただき、しばらくすると新発田に到着。0番線に白新線の新潟行きの電車が止まっている。
ちょっとしたものしか持って行ってないものだから、このまま降りて行くのもよいかと思ったが、とりあえず終点の
新潟までこの列車で行き、折り返すことにする。
佐々木の大きなカーブを何時間かぶりに体感して新潟市内に入る。黒山の貨物線、やはり往来が少ないので夕刻はなんだか 寂しい感じもする。
水の公園福島潟がある 豊栄
何だかこれはきれいだなとひとりでやたらと感心してしまった。たしかに福島潟は水の公園といえるのかもしれない。
なんでこんなことにやたらと感動したのか今でもよくわからない。
この列車、車掌は2人乗務だったのですが、豊栄駅のあたりで1人がまわってきた。今日の利用を感謝する旨の挨拶を
しに来た。今更確認することではないけど、これはやはり観光列車なのだなとこういうことで実感できるわけで。
九州のように客室乗務員を配置しだしたら完全にJR東も方向性が変わってきたと考えられるでしょう。
そういえばこれの気動車版のきらきらみちのくが盛岡支社に配置されたことも考えると、実際会社の考え方が少し
変わってきたのかもしれない。そんなことを思っているうちに阿賀野川橋梁。
水の都 終点 新潟
きらきら星の車内チャイムが流れ終点新潟到着の放送が流れる。水の都というのは何だか違和感があるのですが
みなさんいかがでしょう。関西に何年かいるとどうしても水の都=大阪のような気がしなくもないので。全国いたるところに水の都を名乗る
ところはあるものだと思われますけども。
夕方の帰宅時間帯に6番線ホームにきらきらうえつ入線。6番線7番線ホームはおもに羽越特急の発着場所なんで、普通の 利用者で混んでいるわけではないですが。
新潟18:45→大形18:54(白新線 943M 115系 5か6連)
跨線橋をわたり今来た道を少し逆戻り。やっぱり混んでますなこの時間帯は。
今乗ってきたきらきらうえつはミュージックホーンを鳴らして回送。