新潟「鉄」あそび--青海川 筒石探訪--

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さて、本当はもっと早くこの旅行をする予定だったのですが、天気に泣かされ京都に戻る寸前にまで寝かされました。
天気に泣かされと言うのは、今年の夏は雨が多かった。いや、去年の夏からかもしれないですけども。今回の主な訪問地 2ヶ所はほとんど大きな被害を受けませんでしたが、帰りは飯山線経由でと決めていたので。その飯山線が、当初の出発 予定日の少し前に土砂崩れ災害のため不通になってしまったのでした。
おそらくは代行バスなんかが走っていたのかもしれませんが、それよりも確実にいける日を待っていたのです。 (どうせ行くなら天気のよい日がよかったですし。)

というわけで、無駄に長文でつづる旅行記の始まりはじまりー。

大形05:46→柏崎08:07(白新・越後線 1620M 115系4連 L5編成)

白新線の上り始発列車に乗車。自転車で駅まで行きゃ良いのだけども、帰りに新潟駅でけっこうな待ち時間がある。 新潟駅からバスで帰るのと大して時間が変わらない。ので朝早くに申し訳ないけども車で駅まで送ってもらう。
まぁ、こんな時間でも普段から起きているから、大きな問題ではないそうですが。出社までに間に合えばOKだそうで。

1620M@柏崎 始発前の時間帯で、自動改札はタイマー起動してはいますが駅員さん居らず。インターホンで18きっぷで入場の旨 伝えて、脇の扉から入場。っつーか何で開いてるの。とりあえず閉めておく。
ささやかながらキセル阻止。とはいえ新潟近郊ではどれだけ意味のあることか…。委託駅だとこの時間帯人おらんし。

しばらく待つ間に、思いのほか多くの人が(っても10人ぐらい)ホームに。新発田発柏崎行きの列車が115系4連で入線。 これから2時間程度乗りっぱなしのこの列車。乗客の数もさほど多くなく、とりあえず1ボックス確保。日曜日の始発、 混み具合はいつもこんなもんなんでしょうかねぇ。普通18きっぷ使ってる人は、MLえちごからそのまま快速で北の方に 行くでしょうから。しかも、柏崎に抜けるのなら普通は信越線経由で行くでしょうし。

何で自分が越後線経由かは、ただ単に越後南線って夜間にしか通り過ぎたことが無いから明るいうちに通ってみたいと 思っただけで。あえて、不便な方向で行ってみる。うーん、無意味。
いや、こんなことに無理やり意味づけすること自体が無意味。あー、なんだかややこしい言い回しになっちまった。

東新潟で数名の乗客を乗せて新潟へと向かう。上沼垂…じゃなかった、新潟車両センターの脇を通り抜け上沼垂信号所 を渡って行く。上越新幹線の高架の下をくぐり栗ノ木バイパスをまたぐ。普段だったら帰ってきたなぁと実感する景色 なのだけども、ここまで早い時間に通るのはなんか不思議な感じ。
白新線の始発が走り出す時間はわりと遅いものだから、信越線の始発に乗るには直接新潟駅に行くしかないし。

新潟駅は7番線に到着。お出口は右側です。
3分間の停車。おぉぉ、ごそっと降りたぞごそっと。一瞬車内がからっぽになる。
そっか、新幹線の上り始発に接続できるからか。(1620M新潟着05:54 新幹線始発300C新潟発06:02)
一瞬の空白から入れ替わるように車内に乗客が乗ってくる。越後線上りの2本目の列車だしそれなりにニーズはあるよう。
とはいえ、やっぱり立ち客なんかいないけども。
人口78万の新潟市とはいえ、所詮は地方都市。
ホームの自販機でお茶購入。

さて、越後線。いや、白山までは白新線ではなかろうかと言えなくもないのだけども。留置線の脇を走り抜ける。信濃川橋梁 にかかる前まで直線が続く。越後線でいちばん線形がよいところかと思われ。うん、まぁ、このあたりは行政が敷設したとこ だから当たり前か。白山より先の部分は元民鉄だから(鉄道国有法以前だけど)かどうかは知らないけども、線形が…。
大きく右にカーブしてちょっぴりスリリングな信濃川橋梁を渡る。これやっぱりあれかしら。新潟駅の高架化(あと10年は先) のころにもしかして架け替えてくれるのか。…でも複線化は信濃川の手前までだし。こんだけ長いガーター橋は怖いから 何とかしてトラス橋にならんかねぇ。
白山に停車。おうっベルが鳴ったぁぁぁぁ。設備はあるということは知っていたのだけども、初めて聞いた。ちょっと感動。 高校のすぐそばを通りながらも、めったに乗ったこと無いからなぁ、越後線は。 越後線ルートにしといて正解でしたわ。

白山から関屋にかけては、越後線トップレベルのくねくね具合。おー高校時代を思い出す…わけないわね。バス通学だから。 高校がすぐ近くに見えたところで関屋。しかし、何とかならんかなぁ、この線形は。大昔、白山駅移転以前は関屋から 白山までまっすぐだったらしいけど。まぁ、ここだけ線形よくても、他の区間が現状のままなら、速度向上は出来ない のだけども。新潟市近郊のドル箱路線でありながら癌。それが越後線。沿線の高い住宅密度を持ちながら、単線で、そして 路盤が悪い。規格が低い。もはや、これ以上の増発は困難。そして新潟の鉄道は、微妙に中心地から離れたところを走る。 何とかならんのかと思えど、もはやどうしようもない。
これだから車社会。はぁ…。

関分(この響きが懐かしい)をわたり、青山。相変わらずよくわからないドリンク剤produced by新潟支社の広告。 見たこと無いんだけども、これ本当に存在するのかい。高崎の「大清水」ほどメジャーたりえないか。
ここは砂丘の斜面にへばりついてる…いや、越後線の内野のあたりまでは大概そうだけども…関係か、1面1線の かなり狭いホーム。ここが交換設備持てるようになるとずいぶんと変わるはずなんだけどねぇ。

青山の配水場あたりを過ぎればひろく斜面の下が見える。かつてこのあたりで土砂崩れが起きたのでしたっけ。 それにしてもこの砂丘で出来た山の大きなことがこのあたりで実感できる。
私の育った信濃川の東側はほとんど平坦ですが、関分よりも西側になるとどうしてこんなに砂丘が自己主張を してくるのやら。かつて、砂丘の下側から上を眺めて何でこんなとこに人が住んでいるのやらと思ったことがありまして。

どこが「前」やねんと誰もが一度はツッコミを入れる(とは限らないけど)の新潟大学前。青山以上にへばりついてる 感がありますな。まぁ、どちらもわりと最近になって出来た駅だから、無理やり駅を作ったのでしょうけども。

次の内野で新潟経由越後中里行きの列車と交換。いや、この時期は上越国境越えて水上まで行くのか。吉田発新潟・長岡・ 越後湯沢・越後中里経由水上行き。
壮絶…

内野を出てすぐ新川の橋梁を渡る。ここはトラス橋なんだよなぁ、たしかここは大昔に流されたんだっけか?
去年の今頃は駅間距離が長くて、絶好の車内検札タイムだったねぇ。単調な水田風景の中を走りぬけながら。しかし 今はめったに無いのではこのあたりでは。新駅が今年開業しましたから。初めて内野西が丘を目の当たりに。保守用の か何かの線路があるのだけども、列車交換設備を作っておいたらよかったのに。何だかもったいない。
将来的に使うかもってところなんでしょうか。まぁ、内野どまりの列車がほとんどですけども。

越後赤塚。少し前まではここが新潟市の果てだったのだけども。日に1往復ここ発着の列車があるけども、西が丘あたりが ものすごく発達したら赤塚どまりとかになるのかしら。一応交換設備もあるのだし。

当時は赤塚の次の越後曽根が新潟最果ての駅その1。巻を飛ばして岩室が新潟市最果ての駅その2。巻町が合併して岩室までが 新潟市になりましたが。広いなぁ。かなり遠くまで来た気がしたのに、まだ新潟市内なんだからなぁ。

吉田で3分の停車。いよいよ越後南線へ。

寺泊。おお、一気に端折ったな。その前に大河津分水の河川敷ってすばらしい荒れっぷりですね。
つーか大河津が一発変換できない。新潟人にはとってもとっても重要な施設なのに。ちょっと寂しい。

あらためて寺泊。2回か3回来てるんだけども、気づかなかった越後交通の廃線跡。いまだに信号機が残って他のね。 かなりツタみたいなのが絡まってたけども。朝っぱらからのすたるじぃ。※越後交通は大河津駅でしたが

もうこっから先はほとんど覚えとらんとです。どっかでやけに鬱蒼とした森の中をかけていきよったなぁという ことぐらいしか覚えとらんとです。

柏崎には1番線に到着、お出口は右側です。次の列車までしばらく時間があるので、改札出て待合室使ってとのこと。

柏崎08:49→青海川08:57(信越線 1330M 115系3連 N28編成)

柏崎駅舎 柏崎では40分ほどの待ち時間。とりあえず、駅舎を眺める。何年ぶりだ、外から柏崎の駅舎眺めるのは。ずいぶんと 長いけど、こんだけ必要なのかしら。確かに貨物の扱いもあったと思うけどもさ。
やっぱり天気が微妙だわ。何とかならんものかしら。

柏崎の駅は何だか不思議。
1.きっぷ売り場のサインは何故かネオン管。(よそで見たこと無い)
2.指定券の申込書記入場所は事務机と椅子がセットしてある。(普通立って書く)
よくわからんポリシー。

とりあえず、この後乗る妙高6号の指定券発券。別に指定で出す必要も無いのだけども、まず間違いなく がら空きなので、確保しておく。

1330M柏崎入線 待合室のテレビでは24時間テレビ。どのへんがチャリティで24時間やる意義はどこにあるのかといつも 思ってしまうものの、とりあえずこれは別の機会に。(無いと思うけど)
旧ドラえもんオールキャストが勢ぞろい。そしてドラえもんのうた。…どこの局みてんだこれ。
そういえば、待合室によくある地域の特産品の展示コーナー。ブルボン製品が多数あった。まぁ、確かにそうだけども 柏崎の特産品という位置づけ?

改札が始まる旨の放送があり、一旦NEWDAYSで朝食を買う。のちのち青海川でまったりと頂くつもり。

柏崎からは思いのほかの乗車。とはいえやっぱり立ち客がいないような状況ですが。ドア横の座席にとりあえず座る。 おりんのすぐだけども。
さすがに8月の下旬では鯨波に降りるような人はいなかった。

青海川駅

駅は語る さて、今まで何度も通過しながらも降り立つことのなかった青海川駅に。ついに。日本でいちばん海に近い(はず) の駅です。
このあたり日中に通り過ぎるときはずいぶんと楽しいものです。
この青海川駅、駅舎の中にはずいぶんと味わい深いお言葉が張り出されています。

ちなみに、このとき青海川で下車したのは私だけ。乗車したのは誰一人としていず。一人っきりでございます。 打ち寄せる波の音と、国道8号線を走る車の音が時折きこえるだけ。非常に心地良い。これで雲が晴れていたら なおさら良いのでしょうが。
ちなみにこういう駅ですから、駅ノートなんかが置いてあるわけで。JRもこういうのを黙認してくれているのは なんかこう、暖かみがあるといいますか…
どうも盗難にあったようですが、何がしたいんだばかやろー。
ところで日本各地で何駅ぐらいあるのかね駅ノートって。

ホームの下は海 ところで、日本一海に近いとありますがどれくらい海に近いのか。左の写真のとおりです。
近いどころじゃないでしょ。このあたりはほとんど海沿いを走ってますから、海すぐそばって言うところは多いですが。

そういえば、山陽線の須磨あたりもかなり海近いねぇ。塩屋のあたりで電車が海水かぶって動けなくなったって話きいた ことあるんですが本当かしら。

それならこのあたりの冬場なんて。
信越線の旧線なんかは、もっと海の近くを走っているわけだから…

しかしまぁ、この集落はえらいとこに建ってんのね。
以下、写真数点

青海川の集落 まさにへばりつく 通過する北越2号 なんか良い絵だ 青海川お決まりの1枚 上りホーム新潟方終端から直江津方を望む

公開日2005年10月18日