新潟「鉄」あそび--青海川 筒石探訪--

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青海川09:59→直江津10:33(信越線 1332M 115系3連 N12編成)

1332MのN12編成 1時間ほど過ごしてきたこの青海川駅ともお別れの時間が迫ってきました。
おそらくまたこのあたりを通るのは、内定式の頃かしら。しかも、たぶん日も暮れたような時間帯に。ここまで間近に 日本海を眺められるのもしばらくは無いなぁ、そう思いつつ直江津行きの列車に乗る。

青海川に来たときの列車よりも少しばかりは混んでいるかと思われるものの、すべての座席が埋まっているわけではなく 着席は出来る状況なのでした。

柿崎や土底浜なんかでも乗客が乗っては来たものの、やはり立ち客現れず。もう少し混んでても良いような気もしますが 何だかなぁ。

例によって犀潟ではほくほく線のジャンクションを見落とす。いや、そんなに珍しいもんじゃないから良いのだけども。 直江津には定刻の到着。

直江津10:42→筒石11:00(北陸線 548M 419系3連)

直江津でも食パン やっぱりお前か食パンよ。そんなにたくさんの編成がいたとは思わないが、北陸線に絡むたび、こいつに出会う。まぁ もともとは583ということで、シートピッチがやけに広くて快適なのだが。もう時々勝手に寝台仕様にしてやろうかと 思うくらいに。(そんなことできません)
でも実際583華やかなりし頃には実際にセルフ寝台が時折あったらしい。あぁ、昭和。

車両限界いっぱいに作られた583ということで、車内はやはり天井の高いことたかいこと。やっぱり419に乗ると北陸線に来たなぁ と感じるのは私だけなのか。会社の境界に立ってる杭を見るとなおさら遠くに来た感じがする。いや、まだ新潟県内なのですが。 長いからなぁ新潟。

谷浜、有間川、名立と列車は進んで行く。やっぱり妙なところ走ってるよなぁ。まぁ、次の停車駅が北陸線で最も妙なところなのかも知らんけども。

筒石駅上りホーム 名立を発ちまたすぐにトンネルに入る。いよいよ今日の第2の目的地筒石に到着。普段は通過するこの駅(だいたい特急使うからこの区間)に 初めて降り立ちます。

頚城トンネル内に突如として現れるプラットホーム、筒石。存在自体は知っていたものの今まで訪れることはなかった。さすがに現役の駅 そして駅員が配置されている駅だけあって京成の動物園博物館駅(だったっけ?)のような薄気味悪さは無い。いや、たしかに不気味な ことは不気味。いかんせん、京成の方はなんか出てきそうな雰囲気があるやん。あの廃墟っぷりが。 地下奥深くにあるということで、構内は涼しい…というか若干寒い。今来た列車が再び轟音をたてて走り去っていった。

さて、一旦駅舎に上がろうか。ちょいとした山登りのはじまり。しかし、ものすごい雰囲気があるじゃないの。何かホラー物でも撮れそうな トンネルの壁面は露で湿ってるし、もしかしたら水滴なんかもぴちょんと落ちてくるやもしれん。
筒石駅通路の様子

階段を上がるといったん平坦な通路にあたる。ここで線路の上を越える。しばらく歩くと左手に直江津方のホームへと続く階段が現れる。 そしてさらに進むと、改札へつながる長い長い階段。そしてその階段はさらに下にも続いているようだ。現在は金網でふさがれ中に入ることは 出来ないようだが。

あらためて改札のほうを見上げる。長い階段だ。しかし考えろ、上越国境にはもっとアホみたいなトンネル駅があるじゃないか。それよりは まだまだ楽だろうが。えっちらおっちら上ってやっとこさ改札に。降りたのは自分だけ。

あらためて、改札から階段を見てみる。暗黒。階段の突き当りには暗黒が待ち受けていた。すげぇ駅だなこの駅は。上越国境なんかもっとすごいんだろ 機会があったら行こう。ただ、上越国境の運転本数はとんでもなく少ないからなぁ。

筒石駅駅舎 地上から眺めた階段 駅舎はけっこう小ぢんまり…ってかプレハブ。うん、プレハブ。ナイスプレハブ。

とりあえず、次の列車までの間に北陸線の廃線跡を眺めに行こうかと思う。どうやら筒石川橋梁の橋桁が残っているようだし。というわけで 山を下って行くことに。頭上高くに北陸自動車道の橋がかかっている。谷間を無理やり貫いているのでそんなに高いところを走る意味がよくわからん けども。

改めて谷の奥底を少し見てみる。トンネルはこの川の下を通っている。えらい深いところを走っているのだなと実感。 長い長い急な坂を下って行く。トンネルが出来たことによってずいぶんと不便になったのだなぁなんぞと考えながら。

なんとかほぼ水平な場所にたどり着く。たしか、廃線跡はサイクリングロードになって いたと聞いていたのですが、明らかにサイクリングロードだぜと主張する標識。
廃線跡 この奥に橋梁 元ホーム? 右の茶色いのが橋梁の名残

おう、これが廃線跡か。確かに、この道幅からして単線の線路が延びていたかのような感じがしなくもない。
左の写真、突き当たりにあるのが保育所で。どうやらこのあたりに橋がかかっていた様子。
中央の写真、ここがおそらくかつての筒石駅のホーム?なのかなぁ。いまいちよくわからん右側の構造物が気になるっちゃ気になる。 青海川の建物がだいたいこんな形してたしなぁ。かーそこまで下調べしてないから、よくわからんとです。
そして、右の写真。川の右側、木に隠れてますが茶色いのが橋桁の跡。けっこう廃線跡で橋桁って残っているものなのかしら。白新線の単線、 電化以前の頃の阿賀野川橋梁にかけての跡もなんとなく残ってるしねぇ。
サンプルが少なすぎるから断言は出来んけども。ある程度大規模なもんはそれを壊すこと自体が面倒なんでしょけど。

筒石駅に向かうため、再び山登り。すごいよなぁ、毎日鉄道使う人はこの斜面を毎日登っているわけだから。ちょうど、駅と集落の中間点には 小学校も立ってるし。毎日こんな斜面の登校はイヤでも鍛え上げられるわね。そういえばえきの近辺にも数件民家が立ってたけど、 むしろ不便じゃないの?

列車接近 何とか駅に到着。あぢー。待合室でぼぉっとしたら、「次の糸魚川行き乗るんなら先に下降りててもいいよ、涼しいし」とのこと。 とんでもなく涼しいから、お言葉に甘えて一足早くホームに向かう。とはいえホームには出ないのだけども。ホーム入り口の手前にある ベンチに腰かける。

うわーずいぶんと涼しいわここ。青海川では波の音が聞こえていましたが、ここは静寂そのもの。そして、空気はやはり冷たい。なんだか ここだけ冬の夜のような雰囲気。いや、さすがに冬場に半袖で野外に出るほど私は元気じゃないですけども。

しばらくして足音が響いてくる。次の列車の立ち番のために駅員さんがホームに下りてきたようだ。一日何往復ぐらいするんやろ…。

トンネルから列車が迫ってくる轟音が響いてくる。まもなく次に乗る列車がやってくる。

公開日2005年10月18日